文系・理系を問わず、すべての大学受験生が避けて通れない英単語の暗記。
単語帳を1ページずつ覚えていくという単純な勉強ですが、学習方法の工夫次第で暗記効率は格段に上がります。
この記事では、一浪で京大に合格した経歴をもつ筆者が実践し、英語の偏差値が70以上に上がった英単語帳の学習方法についてご紹介します。
英単語の学習方法のPoint 2点
Point① 短期間に繰り返し学習をする
以下は、私が実際に行っていた英単語帳の学習スケジュール例です。
学習スケジュール例
1日目は1~2ページ目を学習し、2日目は1日目に学習した1~2ページ目を復習しつつ3~4ページ目を新たに学習します。
3日目は2日目に学習した3~4ページ目を復習しつつ5~6ページ目を新たに学習します。
これを繰り返し、7日目には1~6日目に学習した全ページを総復習しつつ、新たに2ページ分の学習を進めます。
この学習スケジュールで押さえるべきべきポイントは以下の2つです。
(1)2日連続で同じページを学習する
(2)週に一度は1週間分の総復習をする
では、なぜこのような面倒くさい学習スケジュールで勉強する必要があるのでしょうか?
それは、『人は覚えたことを一日経つと約75%忘れ、その後も日が経つにつれじわじわと忘れていく』という、いわゆる【忘却曲線】に打ち勝つためです。
翌日にもう一度同じページを学習することで記憶の定着率が上がり、単語帳1周で記憶できる英単語の情報量を増やすことができるのです。
週に一度の総復習は、「5日に一度」や「10日に一度」など、ご自身のペースに合わせて変更しても良いでしょう。
総復習は「サラっと読む程度」で構いません。
「完璧に覚える」ということは難しいことですから、あまり完璧主義になりすぎずに短時間で済ませてしまいましょう。
このサイクルを繰り返して、一冊の英単語帳を最後まで学習します。最後まで1周学習し終えたら、同じように2周目、3周目と学習を継続しましょう。
目安としては1周をだいたい2か月で終え、短期間のうちに次の周回に入ると良いでしょう。
私は京大に合格するまでに一冊の単語帳を8周しました(現役時に4周、浪人時に4周)。
現役時に4周を終えた時点で、共通テスト190点/200点満点、京大入試 100点/150点満点をとれるくらいの英語力が身についていました。
よって、まずは英単語帳4周を目標に学習を進めると良いでしょう。
4周と聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、2周3周と繰り返すうちに内容が楽に頭に入ってくるようになり、周回が増えるほどそれほど大変に感じなくなるはずです。
Point② 音源のスピードで例文を理解する
多くの英単語帳には付属の音源が用意されているはずです。
単語帳を学習するときには、この音源を聞きながら、音源のスピードに合わせて例文を読んでいくようにしましょう。
最初は音源のスピードに理解が追いつかないかもしれませんが、そのときは音源を一旦止めて頭の中を整理していきます。
最終ゴールは、音源と同じスピードで例文の内容が頭の中で理解できることです。
私は「速読英単語<必修編>;Z会出版」を使用していました。
この単語帳では、短い文章の中に覚えるべき単語が散りばめられており、文章を理解して覚えることで英単語を暗記できます。
短い文章の音源を耳で聞きながら、文章の意味を音源のスピードのままスラスラと分かるようになるようになれば、英単語を暗記できるのみならず、読解力やリスニング力も身に付きます。
さらに、文章中の多くの英語表現に触れることで英作文で使える表現パターンが多く身に付くため、英作文の力もアップします。
おすすめの英単語帳ですので、ぜひ使用してみてください。
以上、英語の偏差値が上がる英単語帳の学習方法でした。