心拍確認後の稽留流産の体験談|妊娠8週目

 


妊活を始めて1年半。

 

初めて高温期が4週間続いていました。

 

通っている産婦人科へ行くことに。

 

半年前からタイミング法で通っていましたが、この周期はたまたまお休みして通っていませんでした。

 

病院へ行くまで、自分で妊娠検査もしていません。

 

普段からフライング検査をしない主義なので妊娠検査薬は持っていませんでしたし、どうせ病院でも検査するはず…と思ったからです。

 

いや、結果を知るのが怖くて逃げていたというのも大きいかもしれません。

 

つわりなど全くなく、無症状でした。

 

 

妊娠6週目・受診①

 

6w1d

(高温期に入った日を2w0dとしています)

 

尿検査をしてから診察室に入ると、病院の先生がいきなり「妊娠してるよ~!妊娠できたよ~!」と笑顔で声をかけてくださりました。

 

「少しだけ尿検査の反応が薄いような気がするから、内診で確認しましょう。今日、心拍も見られるかな~?」

 

そう言われて内診台へ。

 

結果、胎嚢15mm 卵黄嚢あり 胎芽・心拍は確認できず。

 

「赤ちゃんの部屋が見えるよ。妊娠してるね。」

 

胎芽は見られなかったものの、とても嬉しかったです。

 

「10日後くらいに来てください。そこで心拍が見られればOKです。」

 

初めてもらったエコー写真。

 

嬉しさでいっぱいですが、ここは不妊外来。

 

しっかりとカバンにしまい込みました。

 

家に帰ってから夫にエコー写真を見せて説明。

 

「これが赤ちゃんの部屋。これが赤ちゃんのお弁当。」

 

その後、ネットで色々と調べていて、同じ週数の人の多くが胎芽と心拍を確認できていることや、エコー写真の「GA 4w6d」の意味を知り、少し不安になりました。

 

ですが、この時点では期待の方が大きかったです。

 

 

妊娠7週目・受診②

 

7w4d

 

今日、心拍が見られますように…。

 

でも、もし見られなくても、悲しみは夫と半分こ出来るから大丈夫。

 

でも、お願いだから生きていますように。

 

そう心の中で思いながら、不妊外来の長い待ち時間を待っていました。

 

今までで一番緊張した待合い室でした。

 

結果、胎芽4.7mmで心拍が確認できました。

 

心拍が見られて嬉しかった反面、ネットでは【7週目だと胎芽1cmくらい】と書かれてあったのに成長が遅いのでは…と不安になりました。

 

「あとはこの心臓が動いているのを毎回見ていくしかないんだ。」

 

そう言われ、今日で不妊治療の先生は卒業。

 

成長度合いや心拍のスピードについては何も言われませんでした。

 

次回からは同じ病院ですが、先生が変わります。

 

母子手帳のGOサインはまだ出ませんでした。

 

エコー写真の端っこには「GA OOR」の文字。

 

おそらく「Out  Of  R…?」の略で正常範囲外という意味か…?と予想がつきました。

 

帰宅後にその意味をネットで調べて確認。

 

同じ週数の人の胎芽の大きさを調べてさらに不安に。

 

良くないと分かっていながらも、何度も同じワードで検索してしまいました。

 

この頃から22時~深夜2時くらいまで吐き気があり、毎日吐いて疲れてから眠りにつくようになりました。

 

ですが、日中は全く支障がなく、つわりが軽い気はしていました。

 

 

妊娠8週目・受診③

 

8w4d

 

2度目の心拍確認のため受診。

 

色々と検索しすぎて、自分の胎芽の成長が遅いこと、成長が遅い人のその後を知ってしまっていたため、受診が本当に嫌でした。

 

今日から不妊外来の先生ではなくなったため、初めての先生です。

 

「赤ちゃんの成長具合を見ていきますね。」

 

胎芽1cm、胎嚢3.8cm

 

「まじか…」

 

先生のつぶやく声が聞こえました。

 

その瞬間に全てを理解しました。

 

「このあと診察室にお呼びしますね。」とだけ言われて内診は終了。

 

覚悟はしていましたので、泣きませんでした。

 

その後、診察室で心拍が確認できなかったと説明され、近いうちに再確認に来るように言われました。

 

エコー写真は渡されず。

 

やっぱり…

 

成長が遅かったし仕方ないか…

 

やっと妊娠できたのにな…

 

心拍確認後って大多数が順調にいくって…

 

何故私が少数派なのかな…

 

妊活も9割の人が1年で妊娠するっていうのに、自分は少数派の1割に入ってたし…

 

何故私はいつも少数派なのかな…

 

 

お会計を済ませて病院を出たとたん、涙が出てきて、泣きながら家に帰りました。

 

 

稽留流産の確定と手術予約

 

前回の受診の2日後、再確認のため病院へ。

 

やはり心拍は見られず、稽留流産の確定診断と、手術の説明を受けました。

 

手術の説明中、「掻把」という言葉を聞き、事前に「手動吸引(MVA)」の方が良いとされていることを調べて知っていたため、手術を保留して帰ってきました。

 

 

後日、自分でMVAでの手術を行ってくれる別の病院を調べて、そちらで手術の予約をしました。

 

その病院の先生は、「自然排出を待ってみても良い」とも提案してくださりました。

 

が、トイレに行けないタイミングで急に出血や腹痛が始まるのが不安だったので、手術を希望しました。

 

 

自然排出でのお別れ

 

結局、手術日までの間に出血と腹痛が始まり、自宅で自然排出に至りました。

 

自然排出の1週間前あたりから、深夜の吐き気がマシになっている感じがしていました。

 

自然排出が始まってからの経過についてはこちらの記事に記録しています。

 

chuuring.hatenablog.com

 

 

 

お腹の中から出て行ってしまった日、一番大きな喪失感を感じました。

 

 

妊活を始めてとくにここ1年程は、生理が来るたびに泣いて落ち込むことを繰り返していました。

 

人の妊娠出産の話を聞くたびに泣いていました。

 

でも、今回お腹に来てくれた子のおかげで、生理が来ることによる悲しみからはしばらく離れられました。

 

僅かな時間でしたが希望も感じました。

 

居なくなってしまったことでまた泣くことになりましたが、今までの涙とは違いました。

 

 

大好きだよ

 

とっても可愛いよ

 

お空で皆と楽しく過ごすんだよ

 

 

まだエコーで見ても1cmほどで、性別も分かっていない2頭身の小さな身体でしたが、私にとってはとても可愛く愛おしい存在でした。

 

この経験がどんな形であれ、いつか実を結びますように。