家電量販店7社の株主優待を比較|転売でもリターンが見込めるオススメの銘柄は?

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株主優待でお買い物割引券がもらえることで人気の家電量販店銘柄。

 

家電だけでなく日用品や雑貨のお買い物ができる家電量販店も多く、優待券でお得にお買い物ができれば節約になります。

 

自分で優待券を使用しなくても、未使用の優待券をフリマサイト等で転売して利益を得ることもできます。

 

この記事では、家電量販店銘柄の株主優待について、転売も選択肢に入れたときのお得感を考察します。

 

 

 

家電量販店7社の株主優待と転売価格

 

まず、大手7社の家電量販店の株主優待の内容と、フリマサイト(メルカリ)で転売したときの相場をみてみましょう。

 

 

〔家電量販店7社の優待内容とメルカリでの相場〕

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※上記は2021年時点の情報です。

※メルカリ相場から手数料・送料を差し引いた金額が利益になります。

 

 

100株保有時の優待券をメルカリで転売した場合、ノジマは年間5,000円以上、エディオン上新電機ビックカメラの3社は年間で2800円前後の売り上げが期待できます。

 

反対に、ヤマダ電機、コジマの優待券は年間で1,000円前後の売り上げにしかなりません。メルカリの手数料や送料が引かれた後にはわずかなリターンしか残らないと予想されます。

 

各家電量販店の株価の目安として、2021年12月時点の株価は以下のとおりです。

 

【2021年12月3日時点の株価】

ノジマ:2,280円

エディオン:1,017円

上新電機:2,116円

ヤマダHD:395円

ケーズHD:1,136円

ビックカメラ:960円

コジマ:566円

 

 

ノジマ上新電機は100株あたり20万円前後必要になってきます。

転売の相場が低かったヤマダHDとコジマは、株価も低いのでそれなりのリターンであると言えるかもしれません。

 

 

家電量販店7社の店舗数と地域分布

 

ここで、家電量販店7社の店舗数と地域分布をみてみましょう。

 

 

〔家電量販店の店舗数〕

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※上記は2021年3月時点の情報です。


ご覧のとおり、ヤマダ電機ケーズデンキは日本全国どの地域にも店舗が多く存在していると分かります。

 

一方で、たとえばコジマは店舗数が上記2社と比べて少ないうえに店舗の多い地域も関東に限られるなど、家電量販店によっては地域分布に偏りが見られます。

 

それぞれの家電量販店の地域分布・店舗数と優待の転売転売価格も考慮したうえで、優待のオススメポイントを以下にまとめました。

 

 

転売でもお得なオススメの家電量販店銘柄はどれ?

 

転売目的での保有もオススメな【ノジマ】【エディオン】【ビックカメラ】【上新電機

 

ノジマ

関東甲信越を中心に展開しており、全国的には店舗数が少ないため、優待券を使える人は限られているかもしれません。しかし、優待券の転売価格は年間5,000以上と高く、転売により最もリターンを得やすい優待であり、近くに店舗がなくても転売目的での保有もオススメです。7社のなかでは株価が高い方ですが、その分、優待からだけでも高いリターンが得られるでしょう。

 

 

エディオン

優待券の転売価格が高く、西日本を中心に店舗数も多いため、転売と使用のいずれの選択肢もとりやすい優待です。優待券の使用に買い物金額の制限がないことや、1年以上の保有で優待券が増えることも魅力です。また、年に一度の転売で済むため転売の手数料・送料を削減できることから、転売でのリターンを得やすいでしょう。

 

 

ビックカメラ

優待券の転売価格が高く、2年以上の保有優待券が6,000円相当にまで増えるため、転売でも使用でもリターンが最も大きい優待です。優待券の使用に買い物金額の制限はないため、使い勝手も良いです。関東とその他の主要都市を中心に展開しており、全国的には店舗数が少ないため、近くに店舗のある方は限られるかもしれませんが、転売目的での保有もオススメです。

 

 

上新電機

優待券の転売価格が高く、転売によるリターンが大きい優待です。近畿地方を中心に展開しているため、優待券を使える人は限られているかもしれません。また、買い物金額2,000円以上でないと優待券を使用できないため、一度に2,000円以上の買い物をしない方にとっては使い勝手が悪いでしょう。ただし、フリマサイトでの需要はあるので、自分で使い切れない分は転売すると良いでしょう。個人的には、株価の低いエディオンビックカメラの優待の方がお得で魅力的だと感じます。

 

 

転売でも使用でもそこそこリターンで無難な【ケーズHD】

 

・ケーズHD

優待券の転売価格は比較的高く、全国的に店舗数も多いケーズデンキ。転売と使用のいずれの選択肢もとりやすい優待です。優待券の使用に買い物金額の制限はないので、使い勝手も良いでしょう。長期保有で優待券が増えるのも嬉しいポイントです。7社のなかでは株価も中間くらいの値段であり、どこをとっても無難な銘柄です。

 

 

転売よりも自分で使用したい【ヤマダHD】【コジマ】

 

・ヤマダHD

優待券の転売価格が低く、転売の手数料や送料を差し引くとほとんど利益が残らない可能性があるため、転売するより自分で利用したい優待です。ヤマダ電機全国的に店舗数が多いので、近く店舗がある方が多いのではないでしょうか。株価は7社中最も低く、低額投資で100株保有できるため、お手軽感もあります。

 

 

・コジマ

こちらも優待券の転売価格が低く、転売の手数料や送料を差し引くとほとんど利益が残らない可能性があるため、転売するより自分で利用したい優待です。ただし、関東を中心に展開しており、全国的には店舗数が少ないため、優待を使用できる方は限られるかもしれません。株価は低い方であるため、保有しやすい銘柄です。

 

 

以上、各家電量販店銘柄の優待のお得感について、フリマサイトでの転売も選択肢に入れて考察しました。ご参考になれば幸いです。