この記事では、転勤族が大分県大分市で快適な転勤ライフをスタートさせるために役立つ情報を記載しています。
1)物件選び
1‐1)家賃は安いがプロパンガス代が高い
筆者の住んでいた大分駅周辺は、家賃は築浅1LDK40㎡で6万円台前半でした。(2020年頃入居時)
都心と比較するとかなり安いです。
が、大分市内は中心部でもほとんどの物件がプロパンガス仕様です。
そのため、ガス代が高くつきます。
筆者の物件では、【イワタニ九州ガス】を利用することになっていました。
2日に1度しかお風呂をためていないのに冬場のガス代は1万円超えでした。
(ちなみにイワタニ九州ガスはプロパンガス会社のなかでもとくに高いことで有名だそうです。)
都市ガスの物件を見つけられればそれに越したことはありません!!
1‐2)キッチンのコンロが自前の物件が多い
キッチンのコンロの部分が設置されていない物件が多いです。
この場合、IH調理器やガスコンロを自分で購入して設置する必要があります。
大分市に限らず、地方都市ではコンロを自分で用意するタイプの物件が多いようです。
1‐3)電車通勤はおすすめしない
当然ですが、東京や大阪などと比較すると電車の本数は少ないです。
朝の通勤時間帯の7時~8時台は本数が増えますが、それでも各方面15分に1本程度です。
電車は2両編成で、朝の時間は立っている人も多いです。
ただ、東京や大阪のような息もしにくい程の満員にはなりません。
夜の19時~20時台は電車の本数がまばらで、残業して帰ると会社の最寄り駅で30分電車を待つこともあります。
待っている間に特急料金が必要なソニックやにちりんが到着することも…思わず特急料金を払ってでも乗りたくなります。
たとえ数駅であっても、電車通勤はなるべく避けた方がよいです。
1‐4)基幹道路を使うバス・車通勤もおすすめしない
市内中心部を通る基幹道路は朝夕の通勤ラッシュで混雑します。
バス片道15分で行けるはずが、道が混み過ぎて40分以上かかります。
大きい道路を通るバス通勤、車通勤も避けた方がよいです。
1‐5)治安は全体的に良い
大分市内の治安は全体的に良好だと思います。
一番の繁華街である都町も、それほど栄えていないので怖い人などいません。
夜も騒々しくなく客引きも少ないので、都町の付近でも十分に住めると思います。
不審者情報があると、地域のパトロールのおじいちゃんが出動して子供たちの登下校を見守っています。
1-6)大分川はめったに氾濫しない
台風や豪雨で大きな河川(大分川、大野川)に氾濫注意報が出ることがあります。
毎年1回は【氾濫しそう!】とニュースになりますが、今のところ海に近い下流では氾濫に至っていません。
大分川や大野川の近くでも、大分市内の中心部であれば水害は起こりにくいかもしれません。
1-7)工業地区に住むのは避けるのが無難
大分市の沿岸部は工場が多いです。
一部には、「鉄粉が飛んでくる」といった情報もあります。
また、2023年には三佐地区の住宅街で異臭騒ぎがありました。
体調不良を訴える人が続出し、有機リン系物質が検出されたと報道されていました。
2)買い物・生活
2‐1)スーパーの高い安いはある
大分市内では、業務スーパー、トライアル、コスモス、マルキョウなどが安いと言われています。
商店街にあるトキハインダストリーは高め、マルショクはやや高めです。
大分駅前のフードウェイは標準的な価格帯で店内が広く品揃えが豊富です。
そのほか、商店街のなかや街中に個人経営の八百屋が沢山あります。
2‐2)無印に100円ショップ、車があればニトリも
新居を整えるのに無印やニトリ、100円ショップを利用することがあるかと思います。
大分駅周辺には無印と100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥー)があります。
ニトリはどの店舗も駅から少し遠く、車かバスで行くような場所にあります。
往復の交通費を考えると、最初からネット注文の方がよいかもしれません。
2‐3)服を買う場所は限られる
少し離れると「わさだタウン」や「パークプレイス大分」がありますが、どちらも電車の駅から遠く、車かバスで行く必要があります。
大分駅から徒歩圏内にある府内町には、少しお高めのアパレルのセレクトショップがある一角があり、結構おしゃれです。
2‐4)百貨店は「トキハ」しかない
大分県にある百貨店は「トキハ」(「ときわ」と読みます)一択です。
トキハで買いものするおばちゃんのことを「トキハマダム」と言うそうです。
2‐5)メガバンクのATMは絶滅危惧種
とくに三菱UFJ銀行は店舗、ATMともに大分市内にはゼロです。
大分銀行などの地銀とゆうちょ銀行のATMが多いです。
入出金したいときのために、ゆうちょ銀行や、ゆうちょ銀行のATMが使えるネット銀行の利用をおすすめします。
2‐6)ゴミの指定有料袋は1種類で楽々
ゴミ出しは細かく分別されていますが、指定の有料ゴミ袋は1種類しかありません。(10~45Lまでの数サイズ)
よって、ゴミの種類ごとに複数種類のゴミ袋を買わなくて済みます。
布製品やペットボトルなど、指定の袋でなく自前の透明袋に入れて出せます。
透明の袋の代わりにスーパーの白い袋でも回収してくれました。
例外として、一部地区では古紙や布、缶ビンなどの資源ゴミの回収を自治会が行っている所があるようです。
そのような地区では、資源ゴミを出せる指定の日時・場所があるので確認が必要です。
3)お出かけ・移動
3‐1)車がなくても何とかなる
大分市の中心部に住めば、普段の生活では車がなくても困ることはありません。
ただし、別府や湯布院といったメジャーな観光名所は電車で簡単にアクセス可能ですが、県内のマイナーな景勝地は電車やバスの駅から遠い所が多く、車が必要なことが多いです。
3‐2)空港までが遠い
大分にある空港は大分空港だけです。
国東半島という大分駅から空港バスで1時間ほどの所にあり、電車では行けません。
空港バスは満席になることはほぼありません。
空港や大分駅の乗り場にある券売機で2往復分の回数券を購入すると少しお得です。
3‐3)ソニックは揺れが激しく疲れる
福岡方面への移動に便利な特急ソニックですが、車両の構造上、揺れがひどいことで有名です。
ちなみに3日前までのネット予約で指定席がほぼ半額の値段になります。
3‐4)別府、湯布院、阿蘇も電車一本
別府、湯布院など大分県の有名な観光地へ大分駅から電車一本で行けます。
熊本県の阿蘇へも特急「あそぼーい」や鈍行が走っており、電車一本で行けます。
九州の有名所に気軽に遊びに行けるのは最高です。
以上、転勤で大分市に住んだ時の所感でした。
大分市での生活を始めるにあたって参考になれば幸いです。